年長さんになると、年に1～2回ほどお茶会を体験します。講師は、全てを受け入れてくれる優しさと、背中がピンと伸びるような生き方を同時に教えてくださる素敵なおばあちゃん先生。

とても魅力的な方で、お茶の世界に触れることはもとより、こういう大人と接することが何よりのお恵みだなあと毎回思います。感謝です。

「お抹茶ってどんな味だと思う？」という問いかけに「苦いと思う」と答えていた子どもたちが、実際に友だちがたててくれたお茶を飲むと、

「あまかった！」「おいしかった！」と変わっていました。

人のために心を込めてお茶をたてる事、両手で丁寧に持ち物を大切に扱うこと、礼に始まり礼に終わる事、いろいろなことを学びました。

そして、こう教えてくださいました。

「世界中で戦争が起きています。戦争をしている国の子どもは、こんなに甘いお菓子を食べられません。感謝の気持ちをもって、いただきましょうね」

人生の大先輩にやさしく諭され、子どもたちは静かにうなづいていました。穏やかないい時間でした。